|
■ 介護カウンセラー/介護作法師®という資格の持つ意味 |
|
これからの高齢化社会、超高齢化社会(2025年、満65歳以上の高齢者の全人口に占める割合が25%に達する時点)においては、高齢者介護の需要はますます増大していきます。介護保険の適用を受ける高齢者が多くなるのは当然のこと、介護保険にあき足らず、自らの費用で自分専用のヘルパーをそばにおき世話をしてもらおうという人が出てきています。そこで求められるのは、高度のカウンセリングスキルと卓抜した介護作法のノウハウを身に付けたヘルパーです。差別化の時代です。しっかりとした技術を持った「ホームヘルパーのプロ」のみが生き残ることができるのです。
高齢者介護の現場において要求されるのは、やさしさだけでもなく、厳しさだけでもありません。カウンセリングスキルに裏づけされた応対の仕方と正しく修得された介護作法です。これらのスキルの修得は、高度のカウンセリングスキルと長年の成功体験に立脚し体系化された介護作法を熟知したベテラン講師による講座を受講したときのみ可能になるといえます。
本協会の「介護カウンセラー/介護作法師®養成講座」は、まさにこれらの要件をすべて備えた受講生の学習ニーズを十分満足させる講座です。本講座を修了し、認定試験に合格された「介護カウンセラー/介護作法師®」有資格者は、「ホーヘルパーのプロ」として、自信を持って介護の現場でその力を十二分に発揮することができます。
|
|
■ 介護カウンセラーとは |
|
介護の現場では、ホームヘルパーは介護対象者からさまざまな相談を受けます。そして、その悩みごとや不平不満を取り除くのはホームヘルパー自身であると早合点している人が大部分であるように見受けられます。しかし、このような考え方はカウンセリングの本質を見誤ったものといえます。一般に、カウンセリングもコンサルティングもひとくちに「相談」と理解されることが多いのですが、実はそうではないのです。カウンセリングでは、「人は誰でも自らの内部に、自己を成長させ、実現させる力をもっている」といわれます。介護対象者も勿論、その力をもっているのですが、一人でいる時は気づかないだけなのです。
介護カウンセラーは、カウンセリングの技法によって、介護対象者にその力が内在していることに気付いてもらい、その力を顕在化させるのです。これが介護カウンセラーの役目です。介護カウンセラーは、言葉や会話あるいは動作表現などのコミュニケーション手段を使って、介護対象者の問題解決や人格の成長 ・発達を介護対象者自身が自主的に実現できるよう援助します。介護カウンセラーは、介護対象者の悩みや不平・不満・不安などの解決を介護カウンセラー自身の課題として究明・除去するのではなく、心理学を基礎とした人間理解と専門的援助を行うことで、介護対象者自らが自立的に意識や行動を変化させて、問題の事柄への対応、反応の仕方を見出し、適応していけるように、主に情動面への働きかけを試みる非介入的な接し方をすることによってこれを実現するのです。
養成講座では、この技法を、理論学習とロールプレイによって基礎から応用まで、短期間で効率よく修得できるよう配慮されたプログラムが用意されています。注:コンサルティングとは、介護対象者が効果的な問題解決ができるよう、ホームヘルパー自身が助言を与える援助活動である点でカウンセリングと異なります。ホームヘルパーが、自己の保有する専門的な知識・経験・情報・資料などを提供し、積極的に問題解決を援助する点に特徴があり、問題解決中心の進め方になります。
|
|
■ 介護作法師®とは
|
|
介護の現場では、介護対象者は当然高齢者が多いので、作法というと、伝統的な礼儀作法を想像します。たしかに、それは重要なことですが、礼儀作法を完璧に修得し、踏襲したとしても、介護対象者の真の満足は得られるのでしょうか。ホームヘルパー自身が、介護対象者になったと仮定して、どのようなときに満足感が得られるかを考えてみたとき、「人に不快な感じを与えないこと」を基本として、最善は「言わなくてもわかる、黙っていても万全の配慮をしてくれる、いわゆる阿吽の呼吸の間柄」をいち早く形成できるかどうかということに気付くはずです。
養成講座では、ホームヘルパーのハイレベルな「立ち居振る舞いと応対」によってすべての介護対象者が最大限の満足感を得てもらうことを目指したノウハウを伝授します。これこそが、本講座が養成する「介護作法師®」なのです。そのためには、高齢者が望む伝統的な礼儀作法の実践をはじめ、高齢者のパーソナリティ変容に伴うカウンセリング技法を応用しての的確な対応、EQ理論を応用して介護対象者の心を早期に掴むノウハウ、万一のクレーム発生の機会を上手に対応してのファンづくりのノウハウなど、「ホームヘルパーのプロ」が修得すべき技法を幅広く体系的に身に付けていただきます。
|
|
|
|